取引金額・税計算について
インボイスモード(消費税の計算単位:請求単位)では、一請求当たり、税率ごとに1回ずつ消費税の端数処理計算が行われ、
請求金額が算出されます。
これまでと同様に取引単位で登録が可能ですが、一取引ごとに、その時点で同じ請求にまとまるほかの取引の情報も含めて、税計算を行い取引金額を算出をします。
例)税抜97円 10%の明細を一つ含む取引を3つ、切り捨て設定で登録した場合
取引1 商品A 税抜 97円 10% 取引金額106円
取引2 商品B 税抜 97円 10% 取引金額107円
取引3 商品C 税抜 97円 10% 取引金額107円
請求金額320円 10%対象 消費税29円
※ 消費税は税率ごとに1回のみ端数処理をするように算出します。
※ 区分記載請求書モードでは、上記例の場合 請求金額318円 10%対象 消費税28円 となります。
※ モード・消費税の計算単位を跨いで同じ請求にまとまることはありません。
請求可能金額について
一つの請求内に含まれる取引の内容が変わるタイミング(取引追加、取引キャンセル、請求先変更、請求書発行日変更)では、請求金額の再計算を行います。
この際、請求単位で税計算を行うインボイスモードでは、一取引あたりの請求金額も変わる可能性があることから、請求可能金額という項目でその時点で請求可能な金額を管理します。
一取引あたりの請求可能金額は取引詳細画面にて確認することができます。
請求可能金額は変動する可能性がありますが、取引金額は登録後変動することはございません。
例)税抜97円 10%の明細を一つ含む取引を2つ、切り捨て設定で登録後、一取引キャンセルした場合
取引1 商品A 税抜 97円 10% 取引金額106円 請求可能金額106円
取引2 商品B 税抜 97円 10% 取引金額107円 請求可能金額107円
取引1をキャンセル
取引2 商品B 税抜 97円 10% 取引金額107円 請求可能金額107→106円に変更
CSV登録について
現在ある3つのCSV形式(デフォルト(推奨)、詳細形式、マネーフォワード クラウド請求書形式)において、互換性を考慮してフォーマットに変更はございません。
一方で、詳細形式の税抜登録、マネーフォワード クラウド請求書形式の税抜登録の場合、
取引金額を入力いただきますが、同じ請求に含まれるほかの取引内容も合わせて税計算を行い、
システム側で取引金額を決定するため、入力された取引金額で登録されない可能性がございます。
例)詳細CSVにて、税抜99円 10%の明細を一つ含む取引を2つ、切り捨て設定で登録
まず取引金額、税込対象額_10%には取引単位で税計算した値を入力してCSVアップロードします。
続いて、確認画面では入力した取引金額がそのまま表示されますが、
グレー背景部分に「あくまで目安の金額」となる旨の警告があわせて表示されます。
登録後、この例では2つの取引の取引金額は108円、109円となり、
請求単位に税計算した結果、入力値と異なる金額となります。